呼吸器内科pulmonology
喘息
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
止まらない咳や痰などは、肺や気管支に異常があるかもしれません。
肺炎・気管支炎、アレルギー領域呼吸器疾患を含む気管支喘息や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)、在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法、睡眠時無呼吸症候群の在宅簡易検査やCPAP治療など、呼吸器疾患に対して幅広い診療を行っています。また、禁煙外来として、ニコチン依存症のチェックや呼気一酸化炭素濃度の測定、禁煙実行・継続に向けたアドバイス、禁煙補助薬の処方などにも対応しています。
呼吸器疾患を疑う症状
- 「ゼーゼー」または「ヒューヒュー」といった咳が出る
- 長期間にわたり咳や痰・血痰が出る
- 歩いたり坂道を登ったりすると呼吸が苦しくなる
- 肺のあたりが痛む
- 睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された
- 十分な睡眠時間を確保しているのに日中に強い眠気が生じる
軽度な症状と思っていても命に関わる重大な病気の前兆かもしれません。
糖尿病・内分泌内科Diabetes/Endocrinology
糖尿病について
食事をすると一時的に血糖値が高くなりますが、「インスリン」というホルモンがすい臓から分泌されることで時間とともに正常値に戻ります。
しかし、インスリンの分泌量が少なくなったり、インスリンが分泌されてもうまく働かなくなったりすると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。
これが、糖尿病です。
血糖値が高くても、初期のころは自覚症状がありません。そのため糖尿病に気づかなかったり、治療をおろそかにしてしまう人が少なくありません。
しかし、そのまま放置して病気が進行すると、多くの場合に合併症が起こります。
「三大合併症」と言われる①糖尿病神経障害(主に下肢のシビレ、壊疽(えそ)を起こして足や手を切断することもあります)②糖尿病網膜症(失明に至ることもあります)③糖尿病腎症(人工透析が必要になる時があります)
さらに、脳梗塞や心筋梗塞など命にかかわる病気を引き起こす可能性が高まります。
そのため、早いうちから血糖値をコントロールすることが大切です。
糖尿病の診断、血糖コントロールの指標であるヘモグロビンA1c(HbA1c)検査が院内で迅速に測定可能です。 HbA1cは採血1~2か月前からの平均的な血糖状態がわかるので、糖尿病などの指導に役立ちます。
アレルギー科Allergic
花粉症の方はご相談ください
外用ステロイド薬の種類
あなたが悩まされている症状はアレルギーが原因かもしれません。
当院では、症状や、症状の現れる時期などをお聞きした上で、気管支喘息やアレルギー性鼻炎、花粉症などに対する診療を行います。また、スギ花粉症またはダニアレルギーの症状を和らげるための舌下免疫療法にも対応しているため、咳やくしゃみなど、少しでも気になる症状が現れた場合は、一人で不安を抱え込まず、お気軽にご相談下さい。
ドロップスクリーンのご案内
当院では、注射器を使わずに41項目のアレルギー検査ドロップスクリーン検査ができます。
ドロップスクリーン検査とは、患者様の指先から1滴(20μL)の血液で食物アレルギーや花粉症などの原因アレルゲン41項目を調べることができる検査です。
ドロップスクリーン検査の特徴
- 41項目のアレルゲン検査を30分で行えます。
- 注射器を使った採血ではなく、指先からの僅かな血液採取で検査を行えますので、患者様の負担がとても少ない検査です。
- 小さなお子さま(2歳頃~)も検査可能です。
※医師にご相談下さい。 - ドロップスクリーン検査は保険適用の検査です。検査費用は3割負担の方で、約5,000円です。
※別途、診察料・処置料・処方箋料などがかかります。
ドロップスクリーン検査の流れ
検査可能なアレルゲン項目
吸入系・その他19項目
- 室内塵
ヤケヒョウダニ、コナヒョウダニ、ハウスダスト1 - 動物
ネコ皮膚、イヌ皮膚 - 昆虫
ゴキブリ、ガ - 樹木花粉
スギ、ハンノキ、ヒノキ、シラカンバ - イネ科花粉
カモガヤ、オオアワガエリ - 雑草花粉
ブタクサ、ヨモギ - 真菌
アルテルナリア、アスペルギルス、カンジダ - その他
ラテックス
食物系22項目
※※…特定原材料 ※…特定原材料に準ずるもの
- 卵
ランパク※※、オボムコイド - 牛乳
ミルク※※ - 小麦
小麦※※ - 豆・殻・種実類
ゴマ※、米、ソバ※※、大豆※、ピーナッツ※※ - 野菜・果物
トマト、バナナ※、キウイ※、リンゴ、モモ※ - 魚類
マグロ、サケ※、サバ※ - 肉類
牛肉※、豚肉※、鶏肉※ - 甲殻類
エビ※※、カニ※※
ドロップスクリーン検査受診の際のご注意
- 検査時間は30分間で1名ずつ行います。
既に検査中の方がいる場合はお待ちいただくことになるため、時間に余裕をもって来院ください。 - 検査が重なった場合、検査結果は翌日以降となります。
- 検査費用は3割負担の方で、約5,000円です。
(※別途、診察料・処置料・処方箋料などがかかります。)
舌下免疫療法とはsublingual immunotherapy
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつ、免疫舌下療法を開始しました。
「免疫舌下療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。
詳しくはお問い合わせ下さい。
舌下免疫療法について
体質を改善して、アレルギー症状を抑える新しい治療法。
花粉症
舌下免疫療法は、アレルゲン免疫療法(減感作療法)の一種で、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。
現在、スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本的に治すことができる唯一の治療法です。
ただし、治療期間が3~5年と、根気のいる治療になります。治療については、ご相談下さい。
スギ花粉に対する舌下免疫療法の治療開始時期は、6月1日~11月下旬頃です。
スギ花粉が飛ぶ可能性がある時期は、治療をはじめることができません。
ただし、事前検査・治療予約は、いつでも行っておりますので、ご希望の患者さんはご相談下さい。
すでに治療を始められている方は、このあとも継続して治療を行っていきます。
ダニアレルギーに対する舌下免疫療法は、一年中、いつからでもはじめられます。
スギ花粉症/ダニアレルギーの患者さんが、治療を受けられます。
5歳以上のお子さんから成人の方まで、舌下免疫療法を受けられます。お気軽にご相談下さい。
舌下免疫療法の効果
舌下免疫療法は現在、スギ花粉症とダニのアレルギー症状を根本から治すことができる唯一の治療法とされています。しかし、すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。お薬の販売前の治験では、2割の方が完治し、6割の方に症状の改善が見られ、2割の方は効果がありませんでした。
最低3年間は治療を続ける必要があります。
- 詳しくは、鳥居薬品のアレルゲン免疫療法専門サイトをご覧下さい。
トリーさんのアレルゲン免疫療法ナビ
喫煙についてsmoking
喫煙は喫煙病(ニコチン依存症+喫煙関連疾患)という全身疾患です。
タバコの煙の中には、約200種類の有害物質、40~60種類の発癌物質が含まれており、喫煙により肺癌をはじめとする各種の癌、虚血性心疾患や脳卒中等の循環器疾患、COPD等の呼吸器疾患の危険因子となる事が報告されています。
喫煙者は平均7~10年生存期間が短くなります
禁煙外来とは
禁煙治療は、初回診察に加えて、初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計4回の再診で構成されており、医師による問診や呼気中一酸化炭素濃度測定、禁煙補助薬の処方等のサポートを受け、医療的観点から禁煙に取り組みます。
禁煙治療では、喫煙習慣はニコチン依存症という『病気』であるとの考えの元、一定の要件を満たすことで健康保険を適用することができます。
禁煙治療の薬剤としては、ニコチンパッチとバレニクリンがニコチン依存症管理料の算定に伴い処方された場合に保険が適用されます。
この他、薬事承認されたニコチン依存症治療用アプリと併用するものとして呼気一酸化炭素濃度測定器を使用し禁煙に関する総合的な指導及び治療管理を行った場合にも保険が適用されます。(詳細は、各医療機関等に確認して下さい。)
平成29年度に実施された調査では、全5回の禁煙治療を受けた方のうち、4週間後も禁煙を継続できた方が89.1%、9ヶ月後も禁煙を継続できた方が47.2%であったと報告されています。
禁煙治療に健康保険を適用するための要件
- ニコチン依存症スクリーニングテストで5点以上
- 1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上(35歳未満の場合は要件から除外)
- 直ちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
- 過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過している必要があります。
ニコチン依存症スクリーニングテスト
以下の各設問に対し、「はい」又は「いいえ」で回答して下さい。
「はい」の回答一つにつき、1点を加算します。合計点が5点以上でニコチン依存症と判定されます。
最終的なニコチン依存症の診断は医師が行います。健康保険等の適用が可能かどうかは別途確認して下さい。
設問内容 | はい 1点 |
いいえ 0点 |
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問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 |
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問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 |
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問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 |
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問4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) |
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問5 上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 |
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問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 |
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問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 |
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問8 タバコのために自分に精神的問題(※)が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか。 (※)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。 |
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問9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 |
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問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 |
合計点数と評価
合計 |
0点
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(健康保険等適用)