不眠症~5人に1人が悩んでいる国民病
2023.04.13
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不眠症とは?
「昨日もまたよく眠れなかったなぁ…」という日が続いていませんか?もしかして、それは不眠症かもしれません。
不眠症とは睡眠問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感や意欲・集中力の低下などの不調が出る病気です。不眠は誰しも経験することですが、自然に回復して眠れるようになることがほとんどです。
しかし、いったん慢性的な不眠に陥ると、適切な治療を受けなければ回復しにくくなります。不眠が持続すると眠れないことに恐怖を感じるようになり、さらに悪化してしまいます。
不眠症の種類と症状
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不眠症の種類は、おもに以下のとおりです。4つのタイプは、原因を探したり睡眠薬を選ぶときの参考になります。
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不眠症の種類 | 症状 |
入眠障害 | 布団に入っても寝つきが悪い |
中途覚醒 | 夜中に目が覚めてしまう |
早朝覚醒 | 早朝に目が覚め再入眠できない |
熟眠障害 | ぐっすり眠れた実感がない |
原因
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不眠症は、さまざまな要因で引き起こされます。ほとんどの不眠症には原因があり、対処法も異なります。原因について、ひとつずつ見ていきましょう。
就寝環境や生活リズムの乱れ | 交代勤務や時差などによって体内リズムが乱れる |
心理的なストレス | 悩みや不安などのストレスは睡眠の妨げになる |
薬・カフェイン・アルコール | 治療薬が不眠につながることもある(降圧剤・抗がん剤など)コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには覚醒作用がある |
身体的な病気 | 呼吸器疾患による咳・発作、アレルギー疾患によるかゆみなどにより不眠が生じる |
精神障害 | こころの病気は不眠を伴う場合が多い |
加齢による影響 | 眠りのリズムと関連あるホルモンの分泌が減少し、睡眠が浅くなる |
診断方法
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不眠症の診断には、睡眠の状態を調べる検査などを行います。検査方法は、おもに次の2つです。
1.睡眠ポリグラフ検査
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睡眠ポリグラフ検査は、睡眠の状態を全体的に調べる検査です。脳波や心電図、呼吸、いびきの状態などを測定するために、検査端子を体に取り付けます。入院していただき、一晩かけて睡眠の状態を調べます。
2.アクチグラフと睡眠日誌
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アクチグラフとは、人の活動リズムを24時間単位で測定できる小型装置のことです。就寝時間や睡眠の質など、さまざまな情報を把握できます。
睡眠日誌とは、自分の睡眠時間や睡眠の質を記録する日記のことです。就寝時間や目が覚めた回数など、気付いた情報を書き込みます。日誌をつけることで、自分の睡眠パターンを把握できます。
治療
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不眠の治療は、症状や原因に合った治療をします。
1.生活リズムを整える
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まずは、何より規則正しい生活を心がけてください。週末の夜更かしや休日の朝寝坊、過度な昼寝は体内時計を乱します。同じ時間に起床・就寝することが大切です。日中の眠気が強いときは、できれば15時前までに30分以内の昼寝をとるようにしましょう。
2.高照度光療法
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高照度光療法とは、朝に5,000〜10,000ルクスの光を30分から1時間浴びる治療法です。光を浴びることで体内時計のズレを小さくして、睡眠リズムを整えます。2週間程度の入院が必要です。
3.薬物療法
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生活習慣などを改善しても不眠が解消されないときは、お薬を使用した治療が行われます。短期的・補助的な使用が望ましいのですが、長期にわたって必要となる場合もあります。
薬は依存の危険性もあるため、必ず使用法や使用量を守り、医師の指示に従いましょう。
4.認知行動療法
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認知行動療法とは、ものの見方である認知に働きかけてストレスを軽くしていく治療法のことです。不眠の治療は、認知行動療法を応用すると効果的であることがわかっています。
考え方のクセを修正して、不安や後悔などの感情や眠れないことへのとらわれを和らげます。
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不眠症の改善には、就寝環境や生活リズムの見直しが大切です。まずは、当院にお気軽にご相談ください。