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季節の変わり目に注意!寒暖差アレルギー

2023.03.01

「くしゃみが止まらない」

「鼻がムズムズする」

「風邪じゃないのに鼻水が出る」

朝と夜の気温差が大きい季節の変わり目がやってきました。日中はポカポカと暖かいけれども、夕方からは急に冷え込みますよね。

この時期、なんとなく鼻がムズムズしたり、くしゃみを連発してしまったり…。風邪でも花粉症でもないのにおかしいな、とお困りではありませんか?

もしかしたらその症状は、寒暖差アレルギーが原因かもしれません。

寒暖差アレルギーとは?

寒暖差アレルギーは、医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれています。急激な気温変化による寒暖差で発症します。鼻水やくしゃみが止まらなくなりますが、実際はアレルギーではありません。

寒暖差アレルギーの症状は風邪やアレルギー性鼻炎と似ていますが、発熱やかゆみ・目の充血などがないのが特徴です。

寒暖差アレルギーの原因は?

寒暖差アレルギーの原因は、まだはっきりとわかっていません。季節の変わり目など、朝晩の急激な気温変化による自律神経のバランスの乱れが原因だと考えられています。

自律神経は、7℃以上の気温差で乱れやすくなるといわれています。たとえば、暖房がよく効いている部屋から冷えている玄関先などに移動する際の寒暖差で発症することも…。

24時間わたしたちの体の中で働いている自律神経には、交感神経と副交感神経があります。2つの神経バランスが維持されていると、鼻の粘膜は正常に働きます。

しかし、短い時間で急な温度変化があると、自律神経のバランスが乱れて調節がむずかしくなるのです。その結果、鼻の粘膜の働きが乱れて、鼻水やくしゃみが止まらなくなるといった症状が起こります。

寒暖差アレルギーの症状は?

寒暖差アレルギーには、以下のような症状があります。風邪やアレルギー性鼻炎とのおもな違いも含めて、まとめました。

寒暖差アレルギー風邪アレルギー性鼻炎
鼻水透明でサラサラしている黄色っぽく粘り気がある無色透明だが、悪化すると黄色っぽくなることもある
鼻づまりムズムズする数日続き、次第に軽減していくつらい症状が長期間続く
くしゃみ一時的に続くことがある3~4回続く場合もあるほぼ出ない
疲れやすさ伴うことがあるある悪化により伴うことがある

ほかにも、食欲不振や不眠などの不調がみられることもあります。

寒暖差アレルギーを予防しよう

寒暖差アレルギーは、アレルゲンやウイルスが原因ではありません。寒暖差アレルギーを予防するためには、日々の体調管理が大切です。

以下のような対策をして、工夫してみてください。

1. 急な温度変化に対応できる小物を活用する

体温調節がしやすいマフラーや、すぐにはおれるカーディガンなどを持ち歩くと良いでしょう。

手袋や靴下などで手首や足首をしっかり守るのもおすすめです。体に感じる温度差を、できるだけ少なくするのがポイントです。

2.自律神経を整える

自律神経を整えるために、食事や睡眠など規則正しい生活を心がけてみてください。不規則な生活は、自律神経が乱れる原因になるからです。

血行を促す効果のある、しょうがやにんにくなどの食材をとり入れるのもおすすめです。

3.適度な運動

適度に運動することによって筋肉がつくと、基礎代謝がアップして体温が上がりやすくなります。血液の流れも良くなり、免疫力も高まります。

ストレッチやエクササイズなどの運動を日常生活にとり入れて、寒暖差に対応できる体づくりを目指しましょう。

寒暖差アレルギーは、しっかり対策することで予防できます。気温差があまりない環境であれば、自然に落ち着く場合がほとんどです。

「症状が長引いている」「対策しても良くならない」など、気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。