花粉症の方はご相談ください
2023.03.12
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花粉症とは、春の花粉によって生じるアレルギーのことです。花粉症の原因は、約70%がスギだと考えられています。日本国内では、森林の18%、国土では12%がスギで占められているためです。
関東地方ではスギが中心で、関西ではヒノキも面積が広くなります。一方で、北海道にはスギ・ヒノキは少なく、シラカンバ属(白樺)が多いという特徴があります。
おもな花粉の飛散時期は、次のとおりです。
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スギ | 年初に飛び始めて3月がピーク、5月ぐらいまで飛散する |
ヒノキ | スギよりもやや遅く飛び始めて4月にピーク、6月ぐらいまで飛散する |
シラカンバ | 5月から6月にピークとなる(北海道) |
症状や発症する時期は、花粉の種類や量によっても異なってきます。どの花粉で症状が出るかには、個人差があるといえるでしょう。
花粉症の症状
わたしたちの体内には、異物が侵入してくると体の外に追い出そうとする働きが備わっています。花粉症の場合、花粉を害のある異物だとして体が判断してしまい、アレルギー反応が起こります。
花粉症には、おもにアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎の2つがあります。
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1.アレルギー性鼻炎の症状
アレルギー性鼻炎の症状は、次のとおりです。
- 鼻水
- くしゃみ
- 鼻づまりなど
初期のころは、風邪と見分けがつかないこともあります。しかし、アレルギー反応として起こる花粉症と、ウイルスなどが原因で起こる風邪はまったく違う病気です。
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風邪との違いを見分けるポイントは、どのような鼻水が出るかです。花粉症の場合、鼻水の状態は透明でサラサラしています。
2.アレルギー性結膜炎
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アレルギー性結膜炎は、花粉が目に入ることで起こります。症状は、次のとおりです。
- 目のかゆみ
- 涙など
花粉症の治療
花粉症の治療は、大きく分けて対症療法と根治療法の2つです。
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1.対症療法
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対症療法の場合、症状に応じて以下の薬を処方します。
- 目薬
- 点鼻薬
- 内服薬
レーザーで鼻の粘膜を焼却する方法もあります。粘膜が硬くなると花粉が付着しにくくなります。また、レーザーが照射された部位は水分が失われるので、花粉がついたとしても抗原が体内に入りにくくなります。効果は個人差がありますが、平均的に2〜3年です。
2.根治方法
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完治に向けて治療を行う根治療法には、アレルゲン免疫療法があります。原因物質を体内に取り込み身体を慣れさせる治療です。治療法は、次のとおりです。
- 皮下免疫療法:注射による投薬
- 舌下免疫療法:舌の下に投薬
現在は、おもに皮下に注射する皮下免疫療法が行われています。近年は、舌の下に投薬する舌下免疫療法が登場したことで、自宅でも服薬できるようになりました。
花粉症の予防
花粉症の予防は、日常生活での対策がとても大切です。花粉ができるだけつかないように、工夫しましょう。
1.メガネの着用
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目の表面に花粉がつくと、目のかゆみを引き起こします。花粉を目につけないためにも、メガネを着用しましょう。ふだん使いのメガネでも効果はありますが、花粉症専用メガネがおすすめ。目に入る花粉の数を減らすことが可能です。
2.マスクの着用
マスクを着用することで、花粉を吸い込む量を1/3から1/6に減らす効果があるといわれています。自分の顔のサイズに合ったマスクを、ピッタリつけることがポイント。花粉症専用のマスクがおすすめです。
3.こまめな掃除
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そうじ機をかける前に、床の水拭きをすると良いでしょう。花粉は、人の動きなどで舞い上がって、空中を浮遊します。なるべく床に落ちている花粉をしっかり拭き取ってください。
4.その他
他には、以下のような対策も予防になります。
- うがい
- 禁煙
- 乱れた食生活の改善
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およそ2週間前からの抗アレルギー薬投与で、症状がひどくならずに済みます。
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ぜひ、花粉症の対策は、花粉の飛散前から行いましょう。毎年つらい症状でお悩みの方は、当院までお気軽にご相談ください。